「数珠のマナー違反」していませんか?知っておきたい基本作法

仏壇

葬儀や法事などの仏事で欠かせない仏具のひとつが「数珠(念珠)」です。

手に持って合掌する姿はよく見かけますが、実は数珠には基本的なマナーや作法があります。
知らず知らずのうちにマナー違反をしてしまっている人も少なくありません。

ここでは、数珠の正しい扱い方と注意点について解説します。

数珠(念珠)とは?

仏教の葬儀や法要で合掌する際に手に掛ける、最も身近な法具です。
数珠は念珠(ねんじゅ)とも呼ばれ、他にも「念珠」「誦珠」「珠数」などと呼ばれることもあります。

108つの煩悩を滅する功徳があるとされ、持つ人を守る魔除け・厄除けのお守りとしての役割も持ちます。基本は108珠ですが、27珠などの略式(片手念珠)も一般的に使われます。

宗派関係なく使える片手数珠とご自分の宗派に合わせたより正式な本式数珠があります。
輪の形状から、一重・二重や、一連・二連と呼ばれ、現在は宗派を関係なくご使用いただける片手数珠をご使用になられる方が多くなっています。

POINT
小さな珠を輪状に繋げた仏具で、主にお通夜やお葬式、法事などの際に使用され、念仏の回数を数える際にも用いられる。数珠の珠(玉)の数は正式には108珠あり、一つ一つが108の煩悩を司る仏様を表し、常に数珠を持って仏様に手を合わせることで煩悩が消滅し功徳を得られるといわれている。

数珠は仏様とのご縁をつなぐ大切な仏具

数珠は、仏様やご先祖と心をつなぐ大切な仏具とされています。
もともとは念仏を唱える回数を数えるための道具ですが、日本では祈りの気持ちを表す仏具として広く使われています。

手に持つことで、心静かに祈りに集中でき、故人を偲び、冥福を祈る気持ちを表す意味があります。
そのため、葬儀や法事では敬意を持って扱うことが大切です。

数珠が持つ深い意味

・仏様との繋がり
小さな玉が糸で繋がって輪になっているのは、命の終わりがないこと、そして仏様との繋がりを表しています。

・功徳と煩悩の滅消
常にお数珠を持って手を合わせれば、人間が持つ108個の煩悩が消滅し、有難い功徳を得られるといわれています。

・守護
数珠は魔除けの役割を果たし、持っている人を守る「お守り」の役割も持っています。

「数珠のマナー違反」していませんか?知っておきたい基本作法

意外と多い数珠のマナー違反

数珠は「自分自身」を表す神聖な仏具であり、お墓参りなどでも「お守り」としての意味を持つ大切な道具ですので、丁寧に扱うことが求められます。

仏事の場では、次のような行為はマナー違反とされることがあります。

数珠をポケットやバッグに無造作に入れる

数珠は大切な仏具のため、むき出しのままポケットに入れるのは好ましくありません。
数珠袋に入れて持ち歩くのが基本です。

数珠を他人と貸し借りする

数珠は基本的に個人の仏具です。家族間での使用は問題ない場合もありますが、他人と貸し借りするのは避けたほうがよいとされています。

数珠を机や床に直接置く

仏具である数珠を床や椅子の上などに直接置くのは失礼にあたるとされています。
使わないときは数珠袋に入れて保管するのがよいでしょう。

アクセサリー感覚で身につける

ファッションとして腕につける方もいますが、本来は仏事の際に手に掛けて使うものです。
日常的にアクセサリーとして扱うことに抵抗を感じる方もいます。

持ち方・房の扱い

房(ひも状の部分)を持って歩くのはNG。
左手にかけ、親指と人差し指の間に数珠の輪を通して持つのが一般的です。

数珠の正しい取り扱い方

数珠は「左手が仏様の世界」を表すため、左手にかけ合掌するのが一般的な持ち方です。
宗派により多少の違いはありますが、仏事の場では基本的に房を下にし左手で持つのがマナーです。

葬儀や法事の際には、静かに手を合わせて祈る気持ちを大切にしましょう。

持ち方(移動時・座る時)

房を下にして、左手の親指と人差し指の間に掛けて持ちます。
座っている際は、左手首に掛けておきます。

合掌・拝礼時

片手持ち(主に略式数珠): 左手の親指と人差し指の間に輪を通し、そのまま合掌します。
両手持ち(主に本連数珠): 両手の親指と人差し指の間に輪を通し、房は手の甲の真下に垂らします。

焼香時

左手に数珠を持ったまま、右手で香をつまんで焼香します。

数珠は一人ひとつ持つのが基本

数珠は「自分の分身」ともいわれる仏具であり、一人ひとつ持つのが理想とされています。
大人になったら、自分専用の数珠を用意しておくと安心です。

まとめ

数珠は仏様やご先祖とのご縁をつなぐ大切な仏具です。無造作に扱ったり、アクセサリー感覚で使用したりするのはマナー違反と受け取られることがあります。

仏事の場では、基本的な作法を意識し、敬意を持って扱うことが大切です。
正しいマナーを知っておくことで、いざというときにも落ち着いて対応できるでしょう。

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