仏壇の中をよく見ると、左右に金色や金属製の美しい花が飾られていることがあります。これは「常花(じょうか)」と呼ばれ、仏壇を荘厳に彩る仏具のひとつです。
常花の意味や飾り方、そして日々のお手入れ方法について詳しくご紹介します。
常花とは?
常花とは、金属や木材などで作られた造花のこと。主に仏壇の中、または前机(まえづくえ)の左右に対で飾ることが一般的です。
「常に枯れない花」という意味を持ち、仏様やご先祖様へ絶えることのない供養の心を表すものとされています。蓮の花をモチーフにしたものが多く、仏教の象徴的な意味が込められています。
常花の飾り方
常花は、基本的に仏壇の両側に一対で飾るのが一般的です。
以下のポイントに注意して飾りましょう。
飾り方のポイント
・三具足(花立・香炉・燭台)とバランスを取って配置する
・位牌やご本尊を覆い隠さない高さのものを選ぶ
・左右対称になるように設置
また、仏壇が小さい場合は常花を省略することもありますが、スペースに余裕があれば、造花ではなく「常花」としての仏具を選ぶことが丁寧なお祀りの形といえるでしょう。
常花のお手入れ方法
常花は金属製が多く、時間が経つとホコリやくすみが目立つようになります。
以下の手順で定期的にお手入れを行いましょう。
お手入れのポイント
柔らかい布で乾拭き
乾いた柔らかい布(マイクロファイバーなど)で優しくホコリを払います。
金属磨きは必要に応じて
金属製の常花には、専用の仏具磨きクリームを使って軽く磨くと、輝きが戻ります。ただし、金箔が使われているものは絶対に擦らず、乾拭きのみにしましょう。
湿気・直射日光を避けて保管
季節の行事以外で取り外して保管する場合は、湿気を避けた場所に、柔らかい布で包んでしまっておくと傷みを防げます。
生花との違いは?
常花と生花の違いは、文字通り**「枯れるかどうか」**です。
生花は仏前を新鮮な命で彩りますが、常花はいつでも枯れず、供養の気持ちが絶えないことを象徴します。日常では常花を飾り、法事や特別な日には生花を添えるというスタイルも一般的です。
まとめ
常花は、仏様に対する「永遠の供養の心」を表す大切な仏具です。正しく飾り、こまめにお手入れをすることで、仏壇全体がより荘厳な雰囲気になります。生花と併用することで、日常と特別な日それぞれの供養を丁寧に行うことができるでしょう。
ぜひご家庭の仏壇にも、常花を取り入れてみてはいかがでしょうか。

