お仏壇へのお供えの中で、「飲食(おんじき)」は最も日常的で、心を込めやすい供養のひとつです。
ごはんや果物、お菓子などをお仏壇に供える行為には、故人への感謝や思いやりの心が込められています。
今回は、「飲食」の意味や基本的なお供え方法、注意点についてわかりやすく解説します。
目次
飲食(おんじき)とは?
「飲食」とは、読んで字のごとく食べ物や飲み物をお供えすることです。
仏教では五供(香・花・灯・浄水・飲食)のひとつとされ、仏様やご先祖様へ感謝の気持ちを表す重要な供え物です。
飲食をお供えする意味
日々の感謝を表す
私たちが食べているものと同じ物をお供えすることで、「いつも見守ってくれてありがとう」という気持ちを表します。
故人へのもてなしの心
亡き人が生前好んでいた物を供えることで、思い出を偲びながら供養することができます。
命のつながりを意識する
食べ物を供える行為は、いのちを大切に思い、次代へつなげていくという仏教的な思想にも通じています。
基本のお供え物とは?
仏飯(ぶっぱん)
白いごはんを、小さなお椀や仏飯器に盛ってお供えします。
通常は朝一番に炊きたてのごはんを供え、昼以降は下げて新しく取り替えるのが基本です。
果物・お菓子
季節の果物や、故人が好きだった和菓子などを添えることも多いです。
包装は外して、清潔なお皿や器に乗せて供えましょう。
飲み物(お茶・水など)
冷たいお茶や水を小さな湯呑みに入れて供える場合もあります。
アルコールを供える場合は、宗派や家庭の考え方に従いましょう。
お供えの際の注意点
日持ちしないものは早めに下げる
特に夏場は食べ物が傷みやすいため、長時間置きっぱなしにしないよう注意が必要です。
食べ物は共にいただくのが基本
お供え後の食べ物は「おさがり」として家族でいただくと、供養の気持ちを共有できます。
お箸を立てない・蓋をしない
仏飯にお箸を立てたり、お椀に蓋をしたまま供えるのは避けましょう(葬儀など特別な場以外では失礼とされます)。
まとめ
飲食の供え物は、日常の中で最も身近にできる供養の形です。
形ではなく心が大切。ごはん一杯でも、「ありがとう」「どうぞ召し上がってください」という思いを込めて供えることが、仏様やご先祖様への何よりの供養になります。
毎日の供え物を通して、故人との心のつながりを深めていきましょう。

