お仏壇において欠かせない仏具のひとつに「香炉(こうろ)」があります。線香や抹香を焚く際に使う道具であり、香を捧げるという行為を通して、仏様やご先祖様への敬意と祈りの心を形にするものです。
今回は、香炉の種類と使い方について詳しくご紹介します。
目次
香炉とは?
香炉は、仏前に香をたくための器で、主に線香や抹香を立てたり寝かせたりするために使います。仏教では、香りは「心を清め、場を浄化するもの」とされており、読経や供養の際に香を焚くことで、精神を整える意味合いもあります。
香炉の主な種類
香炉にはいくつかの形状と用途があり、それぞれに特徴があります。
寝かせ型香炉
細長い形で、線香を横に寝かせて使うタイプです。
主に家庭用のコンパクトな仏壇に多く、灰の飛び散りが少なく安全性が高いため、人気があります。
立て型香炉(筒型)
筒状または丸形で、線香を垂直に立てて使うタイプです。仏壇用としては伝統的な形で、仏壇中央に配置されることが多いです。
抹香用香炉
抹香(粉末状の香)を焚く専用の香炉です。香をつまんで香炉に入れ、火を付けて煙を立てる形式で、主に禅宗などで使われます。
香立て付き香炉
香炉と香立てが一体になっているもので、香立ての穴に線香を差し込んで使います。線香を少量使用する家庭向きです。
香炉の使い方と作法
香炉は単に香を置くための器ではなく、丁寧に扱うべき供養具です。以下の点に注意して使用しましょう。
線香を寝かせる場合は、火のついた部分が香炉の中央に来るようにし、灰の中で自然に燃え尽きるようにします。
立てて使う場合は、香炉灰をふんわりと入れ、線香が安定するよう軽く押し立てます。
抹香を焚く場合は、抹香の量が多すぎないようにし、煙がゆっくりと立ち上る程度が理想です。
香を焚いたあとは、香炉の周りに飛んだ灰を軽く払っておき、清潔に保ちましょう。
香炉のお手入れ
使った後の香炉は、定期的に灰をふるいにかけて掃除しましょう。湿気を含むとカビが生えたり、香がうまく焚けなくなる原因になります。香炉本体も乾いた布で拭いて、常にきれいにしておくことが大切です。
まとめ
香炉は、仏前に香をたくという祈りの行為を支える大切な仏具です。種類や使い方に気を配り、心を込めて使うことで、香りを通じた供養の意味も深まります。
日々のお勤めの中で、香炉の清らかな香りがあなたの心にも安らぎと静けさをもたらしてくれるでしょう。

