現在、多くの人がSNSを楽しんでおり、なかには「実際に会ったことはないが、趣味のSNSを通じて10年以上の付き合いがある友人がいる」という方もいるでしょう。
しかし、このような関係では、本人が亡くなった場合、そのことを知る手段がありません。
そのため、エンディングノートにSNSのIDやパスワードを記載し、「自分が亡くなった際には告知してほしい」といった希望を伝えておくことを考えた方がよいでしょう。
また、パソコンに写真などを保存している場合は、ロック解除のためのパスワードも記載しておきましょう。いつか訪れる「その時」に備え、しっかりと身辺整理をしておくことが大切です。
目次
親が終活を行うメリット
ここでは、親が終活に取り組むことで得られるメリットについてご紹介します。
終活を通じて、親自身が安心できるだけでなく、家族にとっても多くの利点があります。
その具体的な内容をわかりやすく解説します。
遺品整理がスムーズに
生前整理や遺品整理は、想像以上に時間と体力を必要とする作業です。
そのため、心身への負担を軽減するためにも、できるだけ若くて元気なうちに終活を始めることが大切です。また、万が一のことがあった際には、生前整理を済ませておくことで、遺されたご家族の負担を大きく減らすことができます。
親の意思を尊重できる
親が終活を行うことで、その意思を尊重することができます。
たとえば、どのような形で葬儀を行いたいか、遺産をどのように分配したいか、遺されたものをどうしてほしいかなど、親の考えや希望を事前に聞くことができます。その結果、親の意向を最大限に反映させた対応ができ、後悔の少ない選択につながるでしょう。
終活の話題を切り出すには
ここからは、親に終活の話題を切り出す際のポイントについてご紹介します。
自分から終活を始める
終活を始めた方が良いと切り出しにくい場合は、まず自分から終活を始めてみるのがおすすめです。子どもが先に取り組むことで、終活に対するネガティブなイメージが和らぎ、「自分もやってみようかな」と自然に意識してもらえるかもしれません。
一方的に親に「終活をしてみてはどうか」と勧めるだけでは、暗い雰囲気になりがちです。その結果、前向きな気持ちで取り組む意欲を持ってもらえなくなることもあります。まずは自分が実践し、その過程で得られたきっかけやメリットを親に伝えると良いでしょう。
テレビやネット記事から話題を提供
テレビ番組やネット記事をきっかけに終活について話題にすることで、暗いイメージを払拭することができます。「終活はたくさんの人が関心を持っている」と伝わると、親の抵抗感も和らぐでしょう。また、終活そのもののトピックに限らず、芸能人の訃報や災害特集なども、終活について話すきっかけになるかもしれません。
こうした自然な流れで話題に取り上げることで、親が終活に対して前向きに考えるよう促せる可能性があります。
親の終活でやるべきこと
ここでは、親が終活で行っておくべきことについてお伝えします。

身辺整理
身辺整理は、早期に取り組むことで多くのメリットが得られます。
整理されたすっきりとした環境で残りの人生を過ごすことは、大きな心の安定をもたらします。
このメリットを伝え、前向きな気持ちで身辺整理に取り組んでもらえるよう促しましょう。
資産の把握
資産を把握しておくことも重要です。
資産に関する情報は、銀行口座、クレジットカード、証券、保険、年金、不動産、借金など多岐。所有している資産をリストアップし、それに関する情報や相続の意向を確認しておきましょう。
さらに、使用している印鑑についても確認しておくことが大切です。
もし資産管理を税理士に依頼している場合は、顧問先や担当者の情報も事前に確認しておきましょう。
医療や介護に関する意向の確認
本人が判断能力を失ったり、意思を伝えられなくなった場合、医療や介護に関する決定は家族が行わなければなりません。そのため、元気なうちに医療や介護に関する意向をしっかり話し合っておくことが重要です。万が一の事態に備え、後悔しないように、事前にしっかりと確認しておきましょう。
遺言書の作成
死後の財産の分配など重要な事項については、遺言書を作成してもらうことをおすすめします。
自分の意思はエンディングノートに書き残すこともできますが、法的効力はありません。法的効力が必要な場合には、公正証書遺言を作成しておくと確実です。
葬儀やお墓に関する意向の確認
葬儀やお墓のことは、遺された人が頭を悩ませることが多いポイントです。
亡くなってからでは本人の意思を確認することができないため、生前にしっかりと話しておくことが重要です。家族との関係性によっては、「自分の葬儀についてはこうして欲しい」という話題をきっかけに、明るい雰囲気で聞き出す方法も効果的です。
終活は特別なことでないことを知ってもらう
終活は決して特別なことではなく、前向きな活動です。
しかし、伝え方次第では「死」というネガティブなイメージが先行してしまうこともあります。
終活を行うメリットを上手に伝えて、早めに取り掛かってもらえるようにしましょう。
もし難しい場合は、自分から先に終活を始める方法を試してみてください。

